以前、私が現場代理人として大規模修繕工事にかかわらせていただき、工事完了後、感謝状をいただいたアミティビブレ下関管理組合の理事長の中村様に「大規模修繕工事成功の秘訣」と題してインタビューを実施させていただきました。
苦労した点
入札参加業者がなかなか集まらなかった
・地元の施工業者が望ましいとの意見
・入居者からの推薦、大手施工会社へのお声がけ、管理会社、設計監理会社からの推薦他
→最終的に計5社から入札、3社プレゼンにて決定した
良かった点
①設計監理方式の選択
・理事や建設委員の独断で施工会社の決定などを行う可能性があり、管理組合の総意が得られないことが考えられた
→第三者である設計監理の先生より客観的な意見をいただける点
②金額、決め方等ルールを決定
・プレゼンの方法(3社にてプレゼン、最終1社に要望確認のため再度プレゼンを実施)
・プレゼン参加資格に対して上限金額の設定
③建設委員会の参加状況が非常に良かった(100%の出席)
良かった点
①要望する工事内容が網羅されていた
・設計段階で必要不可欠な工事が提案されていた
・工事予算計画時に1割程度の余裕があったため、追加工事の対応が可能であった
②工事担当からの工事内容の周知方法が良かった
・アンケートや掲示、投函などで説明がなされていた
→入居者はその工事が「いつ」始まり、「どのような」協力をしていいのかわからないので、掲示、投函は重要である
・建設委員からの周知方法が良かった
→自分の家をよくする工事なのだから、入居者の皆様は協力し、我慢すべきところは我慢してほしいとの説明を事前に行っていた
③理事・建設委員とマンション管理会社担当者、管理員、工事担当者の連携がとれていた
・問題に対して早い対応ができていた(特に管理員さんからの援助が素晴らしかった)
管理会社のご担当様より
①要望に対して写真を用いるなど具体的で協力しやすかった
②建設委員との連携の良さが工事が順調に推移した要因ではないか
③追加工事の提案がやや押しつけがましく聞こえた点も多少あった
順調に推移していない場合は様々な問題が生じた可能性もありうるとのことでした
私の感想
①今回の工事は入居者の方々への事前準備がしっかりとされていたため、関わりをもったときには「成功に至る準備」がすでに出来上がっていました
②協力業者の方々の入居者の皆様に対する対応が良く、挨拶はもちろん報告・連絡・相談もしっかり行えたところも成功した理由のひとつではないかと思います
大規模修繕工事は施工業者、設計監理会社、入居者の皆様との共同作業です。
相互連携が取れた時に初めて、満足のいく工事となるのではと思われます。
連絡先:
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代表 水津 安弘
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